私たちのこれから
こんにちは。シンクメディアでお手伝いをしております。樋口祥久(ぐっぴー)です。

前回、ブログを書かせていただいたのが2023年2月ということで、なんと2年以上の月日が流れておりました。
2年というとなかなか長い月日のように思いますが、体感としてはあっという間だったなあ、と思ったり。
長いような短い月日の中で、私自身の人生を変えるような出来事や素敵な出会いが沢山あり
自分のこれから進むべき道というのがしっかりと見えた気がします。
今日は、そんな私の小言にお付き合いいただければ嬉しいです。
出来ないなりにもがいた1年間

以前のブログでもご紹介したとおり、私は俳優業界から一度身を引き、WEBでのキャリアを歩もうとしました。
専門の学校には通っておらず、興味の赴くままに始めたことがアルバイトという形でシンクメディアにお世話になりました。
『兎にも角にも1年は頑張る』
そう決意をして、自分を奮い立たせました。
シンクメディアでの仕事は多岐に渡りました。
WEBサイトの修正、森社長のタスク管理、クライアント様とのメールでの受け応え、時には社長についてクライアント様とのミーティングにも同席させていただきました。
俳優としてのキャリアでは絶対に携わらないであろう仕事の数々。
わからないことだらけで、体当たりで突っ込んでは先輩方にご迷惑をおかけする日々で申し訳なさでいっぱいでしたが、いつでも新鮮な気持ちでした。
やっぱり表現がしたい〜受け入れてくれる環境
自分なりにはかなり頑張って取り組んだ1年間でしたが、
やっていくにつれて、やはり自分が舞台に立ち、表現がしたいという気持ちが強くなりました。
シンクメディアでの仕事がつまらなくなったというわけではありません。
けれど、自分の身体や五感を使って表現するということは私にとっては空気を吸う事と同じなのです。
それに気がつけた1年間でもあったのかもしれません。
社長にその気持ちを打ち明けた時、「それでも一緒にこれからも仕事をして歩み続ける方法を探そう」と、ご提案をいただけました。それがどれだけ嬉しかったか。
まさかそんなことを言ってもらえるとは思ってもいなかった。

現在の私のシンクメディアでの働き方はというと、
舞台のない期間のみ、お手伝いをさせていただいております。
自社メディアの動画の編集などが主な業務です。
俳優としてこれまで培った技術を活用して、どのような業務ができるのかまだまだ模索中ですが
これからも私にしかできないアプローチでシンクメディアにて勤務させていただけたらと思います。
シンクメディアで学んだことを俳優として活かす
折角、会社に入ったのに辞めてしまうのは勿体無い、全てが無駄になってしまう。
そうやって自分で思ってましたが、実際のところ何一つとして無駄にはなっておりません。
俳優活動をする上ではセルフプロモーションがとても大事です。
SNSをはじめとした広報活動にも、森社長が社内で教えてくださった 『デザイン思考』がとても役に立ちます。
クライアント様の目線に立って、商品や自社サービスを見つめ直す。
それって当たり前のことと思われるかもしれないけれど その当たり前が意外とできていなかったことに気づかされました。
また、俳優業界はIoT化が進んでおらず、台本や楽譜はもちろん人によってはチケット管理などもまだまだ紙媒体に頼っている方が多い印象です。
ちょっとしたことだけれど、知っているかいないかの違いで、ここまで生きやすさや仕事のしやすさが変わるんだなあと、目から鱗です。

また、役を構築する上でも、先のデザイン思考は有用だと思います。
自分ではない誰かの目線に立って物語を読み解く。実は俳優にも大きな利益がある思考法なのかもしれません。
また、論理的思考についても勉強しました。
自分は完全に感覚型の人間なので、 表現をする上では得なことも多いのですが
『理論があってこそ初めて感覚が地に足をつく』 ということも身をもって体感しました。
ITと舞台、 それぞれ対極に位置する職種だけど実は色々なことが繋がっていて
それに気づけただけでも、無駄にならない、むしろとても貴重な経験をさせていただきました。
シアターゲームで企業利益アップ?
シンクメディアで勤務して、俳優としての学びを紹介しましたが
逆に俳優から一般企業で務める皆様に何がお手伝いできるでしょうか?
実は俳優たちはその言葉を知らずに、『デザイン思考』的な考えを自然と培っている人が多い職種だと思います。
俳優は常に自分ではない誰か(時に人ではなく動物や超自然など)を演ずる職業ですが、
演ずる上で沢山の時間を役作りに使います。
人物の生い立ちや、その場の温度や空気の質感など そこまで緻密に積み上げて、やっと見えてくるものがあります。
ビジネスに置き換えるとそこまで仮説を立てて、自社商品やサービスに向かうとどのような変化がもたらされるでしょうか。
きっと自社商品やサービスの解像度が高くなり、より顧客に有益なアプローチをすることで、営業利益に繋げることができるかもしれません。
また、俳優たちが日々取り組んでいる演劇的なワークショップも有益なトレーニングと言えるでしょう。
心を溶きほぐし、声にもメリハリが出るので接客の皆様にもスキルアップをしていただけると思います。
まだ形にはなっておりませんがシンクメディア発・ビジネスパーソンに向けた演劇的ワークショップというのも楽しい取り組みかもしれません。

これからの時代〜新しい働き方
少し前に『風の時代』という言葉がバズりました。
2020年頃を境に、社会の価値観は大きく変化しました。従来、物質的な豊かさや安定、組織といった有形なものが重視されていましたが、現在は情報、知識、コミュニケーション、そして個人の自由や多様性といった無形の価値がより重要視される傾向にあります。これは、テクノロジーの進化やグローバル化によって、物理的な制約が少なくなり、より流動的で情報中心の経済へと移行していることの表れだと考えられます。

まさしく、私の生き方のように見えますが(笑)
シンクメディアという会社もまた、この時代に合っている社風のように思います。
個人を束縛するのではなく、自由に伸び伸びとさせることで生産効率を上げる。
また、自由な時代だからこそ、それぞれに求められるスキルも高くなるように思います。
俳優としても、IT人材としても、重宝される超自由型仕事人間になって
これからの風の時代で人生を謳歌したいです!
ぐっぴー
樋口祥久