生活に必要不可欠なライフラインと
大家好(ダージャー・ハオ:皆さんこんにちは)!デザイナーの新田です。
「もう早くも5月が終わっちゃいますね……」と先日森社長とお話していたのですが、
外ではもう蝉の音が響く台湾は台中市。
連日気温も湿度も高く、朝から厚い雲に覆われた空からは豪雨に雷雨、
やっと「晴れた!」と思っても突如としてバケツをひっくり返したような雨(ごくごく瞬間的に)もあり、
これまで経験したことのない季節を肌で感じています。
そのため外出時には日本から持参した折りたたみ傘をバックパックに入れるのは必須ですし、
一歩外へ出ると約10kmほどの距離を毎日のように歩いてしまうため
シューズ内に籠もる熱と突然の降雨に備えてシッカリとしたソールのサンダルがないか探しています♪
(台中と言えば、有名な〈宮原眼科〉さん!先日初めてお邪魔し、大行列に並びアイスクリームをいただきました♪)
実際に生活をしてみて……
台湾の物価は日本のおよそ「2/3」と、これまでは比較的安いと言われてきましたが、
ここ数年は国際的な原油価格の値上がりや
台湾における天候不順による野菜や果物、肉類、卵といった食料費(※1)の上昇の中、
実際の生活において必要な最低限のライフラインには幾らの費用が掛かるのでしょうか?
(※1:台湾・行政院主計総処による2021年12月発表の消費者物価指数(CPI)より)
台中市にマンションを借り住み始めて2ヶ月が経過し、
我が家にも「水道光熱費」と「通信費」の請求が届いたので見てみましょう。
台中市に引越して、まず最初に「海外(台湾)での生活が初めて」ということ、
「過度に贅沢もしくは節約をせず生活した場合の費用が幾らになるかが知りたい」と考え……、
シャワーは好きな温度の水量を浴び、時には湯船にお湯を溜めて浸かり、
暑い日にはエアコンをかけ、汗まみれになった衣類を洗濯し“普通に”過ごしてみました。
その結果、水道費が「79元(約352円(※2)/2ヶ月間)」、
通信費(5G回線:携帯と自宅使用のWi-Fi機器を利用)が「1,575元(約7,009円(※2)/1ヶ月間)」、
光熱費(契約マンションにガスがないため、電気のみ)が「734元(約3,266円(※2)/2ヶ月間)」、
合計額が「10,627円」となり、これは水道費と光熱費が2ヶ月分のものですので、
1ヶ月分に掛かる(平均)額としては「8,818(176+7,009+1,633)円」となりました。
……、…………。……え?
(※2:1元(NTD)に対し、2022年6月1日のレート「4.45(円)」を掛け四捨五入して算出しています)
4月から5月というと年中を通して温暖な気候の台湾でも
季節的に過ごしやすい時期ですが、
それでも東京で一人暮らしをしていた時と比べると、
通信費以外はかなり下がり安くなっています!
とはいえ、現地採用され台湾の通貨「元」を受け取っている訳ではなく、
2021年から下がり続ける日本の「円」で海外生活をしている僕にとっては
現状では「値上がり続ける」ことと同義であることを忘れてはいけません……。
台湾の水道水
水道費に触れたので、台湾での飲料水についても少しお話したいと思います。
台湾に初めて来たのは2017年の12月、真冬といっても僕からすると少し蒸し暑く、
Tシャツに短パンという夏と同じ格好で観光していました。
汗をかけば水分を摂りたくなるものですが
「ホテルに限らず、水道水は絶対に飲むな」と色んな人からクギをさされていました。
──なぜ、台湾の水は飲めないのでしょうか?
(現状では)水道管の老朽化、(住宅によっては)取り付けられている貯水タンクが不衛生、
カルシウムやマグネシウムの含有量が多い「硬水(※3)」であるため飲料として適さないことが挙げられます。
日本は「軟水」ですので、飲む人の体調や体質によってはお腹を下す場合もあります。
(※3:厳密には台中市は「中軟水」、台湾北部は「軟水」、南部は「硬水」です)
これは外国からの入境者に限った話ではなく、台湾の人たちもデパートやスーパーマーケット、
コンビニエンスストアなどで販売されている多くの国、メーカーやブランド、
大小様々なサイズのミネラルウォーターを手に取り飲んでいます。
コンビニエンスストアに至っては店内のどこかの壁面には山のように段ボールが積まれ、
週末などはご家族で段ボールを購入していく姿をよく見かけますよ。
いちいち買いに行くのは億劫で……
安くて美味しいものが飲食店や市場に溢れる台湾に居ても元より外食する機会が少ない僕は、
可能な限り「自炊をしたい」と考え、幾つかの調理道具や器を日本から持ってきました。
炊飯や鍋といった水を多く使うもの、毎朝の起床時と仕事中に飲む大好きなコーヒー以外にも
水のためにいちいちペットボトルを買いに出て行かないといけないことを億劫に感じ、
先日、ついに濾過フィルター付きの浄水タンクを購入しました!
(デパートやコンビニエンスストアに陳列するペットボトルと、濾過フィルター付きの浄水タンク)
1ヶ月に1度、濾過フィルターを交換するタイプの浄水タンクは、
水道水を入れると当初想像していたよりも早いスピードで綺麗な水となり、とても重宝しています!
降雨の中でも重いペットボトルを度々購入するストレスから解放され、
また容器となるプラスチックを破棄しないことで環境にも役立てると良いことづくめです。
先日、2〜3日間水道水を普通に飲んでいたことを台湾の友人に話したところ、
目を丸くして「それはスグに止めた方が良い!」と真剣に止められました。
「あぁ、本気でアカンやつだったんだナ……」と実感したのですが、体調の方は全くの没問題!(笑)
こうして丈夫な身体に産み育ててくれた両親と
普通の公園であっても蛇口を捻れば当たり前にそのまま水が飲めていた日本での生活に感謝をしつつ──。
今日はこの辺で、謝謝大家!掰掰〜!(シェシェ・ダージャー!バイバ〜イ!)